【番外編】3次色

この記事は、メールマガジン【SAIKO先生の「色彩のラブレター」】 2013年9月18日 vol.177に掲載された内容を、コンパクトに編集して転載したものです。
1次色と2次色
TCカラーセラピーのボトルカラーは、1次色(原色)と呼ばれるレッド、イエロー、ブルーの3色から作られています。

注:実際に、この原色3つのオイルを混ぜて、2次色・3次色を作ってボトリングしているそうです。(クリアとダークは単色?と思います。)
この3つの色のうち、2色を同量混ぜてできる色を2次色と言います。
- レッド + イエロー = オレンジ → レッドの能動性 + イエローの明るさ → 社交性
- イエロー + ブルー = グリーン → イエローの個人主義 + ブルーの受容性 → バランス
- ブルー + レッド = パープル → ブルーの女性性 + レッドの男性性 = 変容、複雑
2つの色の意味が交じり合った色という読み解き方もできます。
3次色
そして、1次色と2次色を混ぜると、3次色ができます。
- レッド+オレンジ=コーラルレッド(朱色)→行動力+あたたかさ=人を助ける
- イエロー+オレンジ=ゴールド→目立つ+表現=自己顕示欲
- イエロー+グリーン=ライム→好奇心+成長=スタート
- ブルー+グリーン=ターコイズ→平和+調和=理想
- ブルー+パープル=インディゴ→受動+直感=洞察
- レッド+パープル=マゼンタ(赤紫)行動力+奉仕=ボランティア
コーラルとピンクはクリア(白)を入れてトーンを変えることでピンク系にしています。
クリア(白)を加えると、トーンが明るくなり、ビビッドな強烈さが柔らかく優しい印象になります。
この3次色をもっと分解してみると…
例えばターコイズは、ブルー+ブルー+イエロー=ターコイズ
基本はブルーで、ちょっぴりイエローが入った色。ブルーのようにコミュニケーションがテーマ。イエローの知識をブルーのコミュニケーションで伝える、ティーチャーカラーとなります。
伝えられるキーワードをたくさん持っている
例えば、
- コーラルは珊瑚の色、珊瑚は出産のお守り→母性
- ターコイズは、トルコ石の色→浄化
3次色は、それぞれの象徴物から連想でできるキーワードと、混ざっている元の色から意味をクリエイトできる色なので、1次色より2次色、2次色より3次色の方が、キーワードを持っていることになります。
キーワードの数よりも大切なこと
大切なことは、クライアントが言葉にしたい「言葉」はどれなのかということであり、100個言ってやっと表現したい言葉があった…となるよりも、1つ2つでも、クライアントが自分の想いに気づき、想いを語る方がずっと大事。クライアントの話をよく聴き、洞察することが大切です。
ここから余談
私は、この「カラーを3原色に分解して考える」のが結構好きです。
頭の中にはいつも色相環があって、ひとまず3原色のどれに近いかを考えます。次に、ぴったりハメるには、色相環のどちら(右か左か)に動かすかを考え、どのくらい動かすか(1段か2段か)を考えます。
今の気分はイエローだけより、レッドが入ってそうだな、でもイエローが多めかな…となればゴールドだな、とか。



1次色や2次色では少し強すぎてしまう感覚があって、私の気分はこの3次色で表現されることが多いと気づきます。
今もそうかわかりませんが、オーラソーマでもこの、3原色に立ち返る考え方は時間をとって学ぶところでした。たとえ、3次色のキーワードをひとつも覚えていなくても、3原色さえ理解できていれば、十分かどうかは微妙ですが、コンサルテーション(ワーク)は行えてしまいます。
上述の話に則ると、1次色(3原色)の言語をたくさん持てば持つだけ、2次色3次色のキーワードも増えていくことになりますよね。でも色名固有のキーワードもありますから、3原色からの連想ゲームだけではカバーできないのが、3次色の特徴とも言える…のが面白いところだなと思います。